司書・司書補の実態調査
取得後の将来性、平均年収、給料、給料以外の特典
将来性
現在は、図書館法に基づく図書館であっても司書は必置を義務付けられていない、つまり業務独占資格とはなっていないため、資格を有する司書を置いていない図書館も少なくないのが現状のようです。毎年10000人の有資格者が生まれ、専門職として採用されるのは500人以下という情報もあります。しかし、他に図書館の司書となる要件を保障する資格は存在しない為、私立大学の図書館、学校図書館、専門図書館の中には図書館法による司書の資格を職員採用の条件としている所も多く見られます。
平均年収や給料
司書・司書補の平均年収は所属する図書館によっても異なりますが、公共図書館の職員などは地方公務員という形になりますので、地方公務員の平均年収である728万円に順ずる形になるかと思います。ただし、図書館職員をアルバイトで済ませているような所もありますので、それを勘案すると平均年収は幾分下がると考えられるでしょう。
給料以外の特典
司書・司書補の資格は、現在の所法的根拠の下に就職に役立つ資格とはいえませんが、公共図書館を始めとして企業や各種団体の図書室や資料室、出版社などで求人をする場合の資格条件として提示されることはあります。そういった所では就職・転職に役立つ資格となるでしょう。